昨日はならどっとFMさんの番組で、奈良へ。今月は最後の来日ツアーか?と噂されているギタリスト、ラリー・カールトンの名作ライブ「ラスト・ナイト」から「So What」をかけました。公式には「Final」でななく「Salute Japan Tour」と題されていますが、大規模なツアーとしてはこれが最後ということなのでしょう。残念ながら、今回は自分のライブと重なってしまい行けず、非常に残念です。
生徒さんの中でも最も人気の高いギタリスト
ラリー・カールトンは、言わずもがなのジャズ/ブルース界の名ギタリストです。特にうちのスクールでは大人気のギタリストで、入会時の申し込み用紙に生徒さんに、好きなギタリストを書いてもらうのですが、ジェフ・ベック、ロベン・フォード、ウェス・モンゴメリー、ジョー・パスと並び、最も多いのがラリー・カールトンです(ちなみに、近年はジュリアン・レイジの人気もすごい)。僕も彼の初期の何作かやスティーリー・ダンの一連のアルバムはよく聴きましたしとても影響を受けました。
後期になるとブルース色を強めていきますが、「Last Nite」は初期のフュージョン時代の最も脂の乗り切った時代の素晴らしいアルバムです。ジャズのスタンダード曲も2曲(「So What」と「All Blues」)披露していて、特に1曲目の「So What」は多くのギタリストに影響を与えたテイクだと思います。
僕が衝撃を受けたのは、やはりデビュー作の「Room 335」。高校生の時に聴いたこのアルバムの複雑なコード進行の上で次々に展開されるフレーズは驚きでした。今思うと、とても正統なジャズのフレーズであると分かりますが、当時はどうしてこんなフレーズになるのかと疑問ばかりでした。当時はまだカセットテープの時代で、この曲のソロをコピーする為に何度も再生し、買ったばかりのデッキを壊してしまったことを思い出します(それも、SONYの結構高いデッキだった、、、涙)
スティーリー・ダン以外にもドナルド・フェイゲン、マイケル・フランクス、フォープレイなど多くのアーティストのアルバムに参加しています。ジョニ・ミッチェルのアルバムもよく聴きました。ライブも何度か見に行きましたが、一番素晴らしかったのは20年ほど前、ロベン・フォードと一緒に来日した時のライブ。あれはほんと、素晴らしかったなぁ。もしまだ聞いていない人がいたら、このアルバムとデビュー作、それとスティーリーダンの「幻想の摩天楼」なんかから入るといいと思います。ぜひ聞いてみてください^^