イギリスのフォーク「Bert and John」

バート&ジョンのCDジャケット

昨日はならどっとFMさんの日。相変わらず番組の中では話しきれないことがたくさんあるので、こちらで補完。

年始一発目は少しマニアック(といってもかなり有名なアルバムですが)、「Bert and John」(1966)をかけました。邦題は「華麗なる出会い」。バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーンという、英国フォークギタリスト二人によるアルバム。

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レッド・ツェッペリンとの関係

Led Zeppelinを聞いてると、ツェッペリンって大きく3つの要素でできてますよね。ブルースと、クラシックと、そしてイギリストラッドミュージックと。高校生のころ、前者2つは分かるのだけど、この3つ目の要素が、一体どこから来てるんだろう?と分からなくて。それで確か、ツェッペリンのライナーノーツに「ジミー・ペイジがペンタングルその他のトラッドフォークに影響を受けている」といった記事を見つけて。それでこのアルバムを聞いたんです。ペンタングルの方でも良かったのですが、最初に聞いたのはこちらだったので、この「バート&ジョン」をかけました。ペンタングルというのは、この2人が中心になって後に結成するバンドです。

ジミー・ペイジは相当影響を受けていて、ZEP1stに収録の「Black Mountain Side」は、実はバート・ヤンシュの「Black Mountain Side」という曲のカバー(リメイク?)だったりします。B面の1曲目(B面。当時はレコードなので笑)の壮大な「時が来たりて」が終わり、2曲目がこの「Black Mountain Side」。そして3曲目があの「Communication Breakdown」。ハードなギターのリフが切り込んでくる。たまらなかったな。iTune、そしてサブスク時代になりこの「曲順の妙」というのが消失してしまったけれど、レコードの時代は曲順までがひとつのアートでした。

他にも例えば「III」の「Friends」や「Gallows Pole」、「IV」の「限りなき戦い」など、ZEPのトラディショナル/フォークな一面は、彼ら、バート・ヤンシュとジョン・レンボーンという2人のギタリスト、そして、彼らが結成するペンタングルから多大な影響を受けていると言っていいでしょう。ZEPだけでなく、WHOのピート・タウンゼントやニールヤングなども、彼らから影響を受けている、との記事を見たことがある。実はペイジもピートも、そしてジョン・レンボーンも、同じ美術学校の生徒だった。ペイジとジョンに至っては同い年なので、ひょっとしたら学生時代からの知り合いだったのかもしれません(ここら辺は僕はよく分かりません)。
ともかく、フォークといえばウディ・ガスリー〜ディラン、と続くアメリカのフォークが語られることがほとんどですが、それとはまた別の、英国のフォークの流れもあったということです。違いは、英国フォークの方がよりサウンド的なこと。ウディ・ガスリーにしてもピート・シーガーにしても、またディランは言わずもがな、彼らにとっては歌詞がとても重要だったのに対し、(だから自然、社会運動などに繋がっていく)、イギリスはもっとサウンド指向。ドリアンやリディアンなどのモーダルな旋律や複雑なテンションなど、ジャズに通じる部分も多分にある。

彼らや、フェアポート・コンヴェンション(IVの”限りなき戦い”でゲストで歌ってるのはこのバンドのヴォーカリストです)などを聞くと、あぁ、ここら辺りから影響を受けているのか、と、よりZEPのロック以外の部分がかなり解明できると思います。と書いたものの、僕自身、この手のジャンルにさほど詳しい訳じゃないのでもう少し色々聞いてみたいです。アメリカのフォークとはまた一味違ったフォーキーなサウンドを、興味ある方は、ぜひ聞いてみて下さい^^

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