Concept

Concept

初めまして、大阪西区のnea Guitar Schoolと申します。
こちらは、当スクールのコンセプト、方向性、といったことに関するページです。

ルーツから始めよう

近年、「ネオソウルギターが弾きたくて」と習いに来る方が増えました。
ネオソウル自体はエリカ・バドゥやディアンジェロが出てきた90年代後半から人気だったのですが、
当初のネオソウルにはあまりギターは入ってなかったんですよね。
ところが2010年代以降、アイザイア・シャーキーやトム・ミッシュなどのギタリストが現れ、
「ネオソウル・ギター」というジャンル名が、ギターのいちジャンルとして確立してきたように思います。
とてもカッコいいし、新しいスタイルのアプローチですよね。でもまた同時に、
「ネオソウル」というくらいなので、David.T.WalkerなどのR&B系のギタリストや、
コードに関してはジャズで使うコードが土台になっていたりします。

ジャズギターの方でも、近年のジャズギター、例えばジュリアン・レイジなどは、
もちろん古典的なビバップ・ジャズ、そしてクラシックの影響も大きいですが、
それと同時にカントリーや、ライ・クーダーなどのアメリカンルーツミュージックの匂いも感じられたりします。

ジュリアン・レイジの前の世代のジャズギタリストといえば、パット・メセニーとジョン・スコフィールドが二大巨頭ですが、パットもやはりジュリアンと同じく、古典的ジャズと並行して、カントリーやフォークの影響を感じさせる部分があります。ジョン・スコフィールドはとてもブルースからの影響が大きいですよね。また、レイ・チャールズのトリビュートアルバムを出したり、ミーターズのメンバーと共演したりと、ゴスペルや南部のソウルの影響も色濃く感じられます。

2000年代に現れた最も個性的なロックギタリストの一人であるジャック・ホワイトのデビューアルバム(正確には1999年ですが)には、ロバート・ジョンソンとサン・ハウスのカバー曲が入っていたことに、多くの人が驚きました。2ndアルバムではブラインド・ウィリー・マクテルのカバーも入っていました。
21世紀になって、60年代や70年代の音楽ならともかく1920年代の楽曲がカバーされ、そしてそれが「新しい音楽」として世界の人々に受け入れられたことは、とても驚きです。

同じく2000年代ごろから頭角を表したデレク・トラックスはもちろんデュアン・オールマンやエルモア・ジェイムスなどブルースギターから大きな影響を受けていますが、そのデビューアルバムにはジョン・コルトレーンのMr.PCやNaima、ウェイン・ショーター、マイルス・デイビスらジャズの楽曲が多くカバーされていたことにも、また驚かされました。

思えばエリック・クラプトンの登場は、白人、それもアメリカ人でなくイギリス人の若者がロバート・ジョンソンやスキップ・ジェイムスのような古いブルースを掘り起こし、かつそれを全く新しいアプローチで演奏したことへの驚きでした。
ジミー・ペイジはそのテクニックもさることながら、最大の特徴はブルースなどのルーツミュージックと、そしてそれに加えアイリッシュフォークやケルト音楽などの要素をロックに取り入れたその大胆なコンセプトでした。ヴァン・ヘイレンの登場は確かにタッピングなどの新奏法で最初期に注目された訳ですが、その本質はクラシックの素養からくる、それまで5音階中心だったロックのフレージングがダイアトニック的なアプローチをとった新しさだったとも言えます。
ジョアン・ジルベルトのボサノヴァ奏法もまた、サンバや古いショーロなどのリズムをギター一本で表現し、そしてそれをジャズの和音で奏でるという斬新なコンセプトから生まれたものでした。

長くなりましたが何が言いたいのかといえば、つまり新しい音楽とはいったい何だろう、と考えると、それは常に「古い音楽への新しい角度からのアプローチである」と言えるのではないかと思います。0からは何も生まれないように、音楽もやはり土台として俎上に乗る素材があってこそ、新しい音楽が生まれてくるのだと思います。

であるならその俎上に載せるべき素材、つまりルーツとなる音楽を学ぶことこそ、新しい音楽をクリエイトするための近道なのではないでしょうか。温故知新。ルーツから始めてみることが、あなたが新たな音楽を生み出す為の最高の原動力になるに違いありませんし、そのためのお手伝いをできれば、こんなに嬉しいことはありません。

学ぶべきことはたくさんあり、大変ですが、焦らずゆっくり、一緒に学んでいきましょう。

nea Guitar School / 代表 nea(Shin Ehara)            講師のプロフィールはこちら