先日、グレッチェン・パーラトのライブを見にビルボード大阪へ行ってきました。コンテンポラリー・ジャズヴォーカルで最も人気のある一人でもある彼女のライブ、まさに期待通りでした。
今回の来日メンバーはグレッチェン・パーラト (ボーカル)、デヴィッド・クック (ピアノ)、アラン・ハンプトン (ベース)、マーク・ジュリアナ (ドラム)の四人。予想通り新作「Flor」からの選曲が中心で、各メンバーの個性が光る圧巻の演奏が続きました。
現代ジャズの最高峰のドラミング、マーク・ジュリアナ
デヴィッド・クック(同名のシンガーがいますが、もちろん別の人)のピアノは、超絶技巧ではないものの、バランスの取れた堅実なプレイ。特筆すべきはベースのアラン・ハンプトン。彼には驚かされました。ベースももちろん素晴らしかったですが、ギターも弾く(これも上手い)。そして数曲歌ったのですが、これも良かった。後から知ったのですが、彼はベーシストというよりシンガーソングライター&マルチミュージシャンの側面が強い人らしく、エスペランサのアルバムなどにも参加している気鋭のアーティスト。ちょっと彼の作品を聞いてみよう。気になるアーティストです。そしてもちろん演奏面で最大の見どころはグレッチェンの旦那でもあり、サウンドの鍵を握るマーク・ジュリアナのドラム。鬼神のようなプレイ。あれだけ音数が多いにもかかわらず少しも煩くない。全てに必然性があることをやってるからでしょうね。現代のジャズにおける最先端、最高峰のドラミング。まさに圧巻のパフォーマンス。すごいとしか言いようがない。
客層にはやはり同業者が多く来ていて、お客の半分くらいミュージシャンだったような気がします。アーティストに支持されるグレッチェンならではですが、同時にもっと一般のリスナーにも知られていいのにと、そこは少し残念に思います。写真は会場で出会ったギタリストのIさんとヴォーカリストのHさん^^
とにかく、今まで見たライブの中でも5本の指に入るんじゃないかという素晴らしいライブでした。いい刺激をもらいました!