今日から新セッション。ついでにベースの効能

本町で新セッション

今日から新セッション始めました。本町Mrs.Dolphinさんにて、これから毎月第二水曜日に開催することになります。今日は初回ということで少し人数は寂しかったですが、それでもなんとか各パートさん集まって頂いて良かったです。もっとも最初はBsさんいなくて、それで久しぶりにベース弾いたりしました笑

ところで、久しぶりにベースを弾いて思ったことを少々。
よく「フレーズが唄う」って言うじゃないですか。これはとても感覚的なもので、じゃ具体的に「どういう要素を満たしていれば、唄っている、といえるのか?」と言われると誰もうまく説明できない。だけど、確かにあるフレーズを聞いて、「あぁ、これは”唄ってるフレーズだなぁ”」とか、「これは唄ってないね」ということは言える。なかなか難しい問題。レッスンでもよくこの話題になります。

僕も駆け出しの頃は、よく先輩なんかに「お前、いまいちフレーズが”唄ってない”んだよなぁ」なんて言われて、うーん、どういうことなのか、さっぱりわからん、みたいな時期があって。「フレーズが唄う」って、どういうことなんだろう?と何年も悶々としていて、そしてある日、突然「あ、このことか」と分かった瞬間があった、というお話です。

で、それは、一体何がきっかけだったか?というと、それはベースなんですね。ギターではなく。それも、ベースを弾いている時じゃなく、MIDIで打ち込んでいる時に、「あっ」と発見した、という訳です。MIDIで音符を打ち込む際に、必要な最低要素って、4つあります。それは、ノートネーム(音程)、ベロシティ(強さ)、ノートオン(いつ音符が鳴るか)、デュレーション(長さ。どこまで伸びるか)。最低限、この4つのデータが確定しないと、MIDIデータにならないということです。そして鍵は(僕の場合、ですが)デュレーション、つまり音の長さでした。

音の長さ

人は基本的に楽器を弾く際に、「何の音を弾くか(どういうフレーズを弾くか)」「どのタイミングで弾くか(つまりリズム)」は誰でも考えます。あと、中級者以上であれば、「どのくらいの強さで弾くか(ベロシティ)」といったことも考えるでしょう。ですが、一番忘れられがちになるのは、「音価(デュレーション、長さ)」なんだと思います。例えば、1拍目の頭に8分音符を弾く。その「音を出すタイミング」には、どんな人もシビアになるでしょう。ところが、その長さ、は、かなりざっくりしてるのではないでしょうか。でも例えば8分音符と16分音符の「長さ」には、無限の「長さ」がある訳です。おそらく「唄ってない」人の9割は、この「音価(長さ)」の問題だと思います。(僕もそうでした)。で、それに一番気付かされる楽器が、ベースだということです。例えば試しに、単純に8分音符で「ドドドド」と弾く。でもこの長さをコントロールし試すと、驚くほどリズムのノリが変わることに気付きます。

もし、フレーズが「唄う」ということに悩んでいる人がいたら、一度、ベースを弾いてみることをお勧めします。これはあまり本などには書いてないことですが、僕はとても有益な練習方法の一つだと思ってます。ぜひやってみてください。

セッション、参加して頂いた皆様、ありがとうございました^^ 次回は12/9(水)にやります。さて、明日は布施 Crossroadさんにて、これも楽しみなライブです。新田千穂美(vo)さん、柳原由佳(pf)さん、僕、というトリオで。ジャズと、MPBを織り交ぜながら。20時より、MC2000円。
お近く、お時間ある方は、ぜひ^^

目次