難波845さんでセッション

845セッション

昨日の昼間は堺筋本町のレストランにて、クローズドな会での演奏。そして夜は難波の845さんにてセッションでした。この日、参加者は少なく寂しかったのですが、そのぶん休憩の合間にいろんな話で盛り上がったりして、ちょっとした勉強会のようになって、それはそれでよかったです。

こういった場で常に話題になるのが、「何が正しいコード?(メロディ?)」って話ですよね。例えば、But Not For Meの最初のコード。ガーシュウィンのオリジナルは「I」、トニックコードから始まります。けれど、マイルスが「II7 – V7 – I 〜」とやり始めて以降、現在、通常のセッションではIIから始めることの方が普通です。カンタロープ・アイランドの6小節目、Db7の所のメロディ「C」音は、7thの音と長7thの音でぶつかってる(けど、それがオリジナルで正しい)のだけど、「B」で弾いてる人も多いですよね。パット・メセニーなんかもそう弾いています。それも、「Parallel Realities」のライブでハービーの前で弾いてますよね。あれ、本人の前で弾いてる訳だから、どっちでもいいんじゃない?とか、笑、「いや、あれは実は苦々しく思ってるんだけど、黙ってるんだよ」とか、笑。
Blue Bossaなども、よく話題になりますよね。原曲のリズムはボサノヴァではなくアフロっぽい感じ。ベースとかくってますし。じゃ、アフロっぽい感じでやるのが本当なのかとか、でもそもそもブルー「ボサ」なのだから、やはりボサっぽくやった方がいいんじゃないか、とか。笑
「音楽は自由なものだよ」「しかしとはいえ、原曲の意図を全く無視してやるのもあまりに作曲者へのリスペクトが足らないんじゃないか」「いや、発展させてこその表現だよ、それがジャズだし」などなど。
なんにせよ(何が正解にせよ)、こうして色々議論し、考えを深めていくことこそ、大事なんじゃないかなと思ったりします。普段のセッションだととにかく人が多いので、ただ曲をやって、また次の曲をやって、また次の、と忙しいので、時にはこういった感じの、ディスカッションもあるセッションなんかもいいんじゃないかなとか、思ったりしましたが、とはいえ主催者としては参加者はたくさんいた方がいいので、皆さん是非セッションに足を運んでください。笑

近日のライブです。もしご都合あう時がありましたら、是非。
6/29(月)京都 RAG w/井原真紀(Vo)
6/30(火)福島 Neco w/宇野あゆ美(Vo)
7/3(金)難波 Kent w/家口直哉(bs)牧川義之(ds)
7/4(土)堂山 Bar stair w/バーキン由佳(vo)
7/5(日)難波 YAKATA de Voce w/新田千穂美(vo)石倉理(gt,fl,sax)

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