ディープパープル最後の3期アルバム

ディープパープルといえばリッチーブラックモア。彼は1期〜3期(1968〜75年)まで在籍しましたが、その在籍時最後のアルバム。1974年にリリースされたこのアルバム「Stormbringer」のタイトルチューンを弾いてみました。毎度のショート動画、「なつかシリーズ」です(^^)

ブラックモアのギターはDeep Purpleのサウンドの核となってきましたが、このアルバムでは彼の存在感がかなり後退。それもその筈で、リッチーはこのアルバムのレコーディング中に既に、この後Rainbowを結成するDioと新たな活動を始めていたりします。一方、デイヴィッド・カバーデイルとグレン・ヒューズの色が前面に出て、二人のブルースやR&BエッセンスがDeep Purpleのサウンドに新たな変化をもたらし、一般的には評価は低いアルバムですが、よく聞くと実はなかなか良いアルバムなんじゃないかなと僕は思ってます。「You Can’t Do It Right」ではリッチーには珍しい16系ファンクのカッティングが聞けるし、「Soldier of Fortune」では美しいアコギのアルペジオが聞けたりします。もっともこのタイトルチューンは一番(従来の)パープルらしいというか、様式美ブリティッシュハードロックの名残の残った曲です。わりと簡単なリフなので、初心者の人も弾けると思います。ポイント、と言うほどでもないですが、この手の低音弦を弾く時に、リッチーはあまり右手のミュートをかけません。その方がパープルらしさが出るんじゃないかと思います。あと、ここは普通パワーコードを弾くな、という所でも単音弾きだったりするのも、彼の特徴かもしれません。

と書いていて余談ですが、ディープパープルといえば「ライブ・イン・ジャパン」。このアルバム、なんとなく武道館のイメージがある人が多いと思うのですが(僕も若い頃はそう思ってました)、実は7曲中5曲は大阪(フェスティバルホール)での演奏なんですよね(残り2曲が、武道館)。だから、「Live In Osaka」と言ってしまってもいいんですよね、ほんとは(笑)。だって、ロックのライブアルバムといえば、一番有名なアルバム。そしてその録音がこの大阪でされている。あの例のスモークオンザウォーターも、ハイウエイ・スターも、大阪での演奏なんです。大阪人としては誇りに思いたいところです(笑)

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