昨日は僕のやってる番組、「Shape of Jazz」で奈良へ。ミルトン・ナシメントの1989年のアルバム「Miltons」をかけました。
ミルトン・ナシメントが今年80歳を迎え、引退、とのニュース。もっとも作曲など音楽活動はこれからも続けるとのことで、まだまだこれからも頑張って欲しいところですが、残念ながらついに僕はナシメントを生で見ることができませんでした(涙)。2007年来日時も東京公演だけで、大阪には来なかったんじゃないでしょうか。今行われているラスト・ワールドツアーではそもそも日本に来ないそうなので、おそらくもう彼を生で見るチャンスはないんだと思います。残念。過去に既に「Courage」「Minas」など代表作はかけていたので、今回はこのアルバムをかけました。このアルバムも中期の名作だと思います。バンド編成も一部ありますが、主にハービー・ハンコック(pf)とナナ・ヴァスコンセロス(per)とナシメントの歌とギターだけで作られている落ち着いた雰囲気のアルバム。ウェイン・ショーターやジョージ・デュークなどジャズ畑のアーティストと交流の多い彼ですが、中でもハービー・ハンコックとの繋がりが一番深く、新婚旅行でリオを訪れたハービーのホテルにまだ無名の頃のナシメントがギターを抱えて会いに行き、その歌を聞いたハービーが一発で惚れ込みあの「Courage」のレコーディングに至った、というエピソードは有名です。ナナ・ヴァスコンセロスはビリンバウでも有名ですが、ギタリストにとってはパット・メセニーの初期のアルバムに参加していることでも知られています。「オフランプ」や「トラベルズ」などで聴けるヴォイスは、彼の声です。
繰り返しますが彼のライブを一度も生で見れなかったのは本当に残念。ジャズとブラジリアンを繋ぐ重要なアーティスト、ミルトン・ナシメント。興味ある方はぜひ一度聞いてみてください^^